うその上塗り

_ もれなくついてくる

旅行中の移動手段は出来るだけ電車若しくはバス（まぁ路線がよくわからないから結局のところ使いこなせないことが多いのだけれどもん）で...と思うものの場所によってはタクシーでしか行けないような所もあったりしますのん。

というわけで高速バスから降りてから観光スポットまではタクシー。しかし何分初見なトコなのでタクシー乗り場の位置がよくわからない。そしてタクシーの運ちゃんの訛が酷くて（というかどうも英語があまり通じない。文字を読むのも得意ではないらしい。）意思疎通がイマイチ...。まぁそれでもお互い片言のえーごでこみゅにけーしょん♪「ドコから来たの？　今晩泊まるトコはある？　トモダチはいるの？　あ、すてでぃのことね？」...運ちゃんてば聞きたいことばっかりねん。ここで「すてでぃ？　ぼしゅーちゅーよん♪」などと言おうものならロクでもないことになるのは明らか、というわけで「いるけど、今日は働いてるのよ〜♪」とウソ八百。

「いるわよん☆」と言っておけばいいでしょ〜と思ったのもつかの間、運ちゃんの次の言葉は「2人目はいらないか？」でした...。ちょっと想像のナナメ上だったかも。しかしさすがは「日本人女は世界のお嬢様」。この場合の「お嬢」は精神的に淑女というわけではなく、自分が苦労して手に入れたわけでもない経済力を背景にわがまま一杯な世間知らず、なあたりが何ともですけれどもん☆　お財布代わりねん♪

それはともかく、仮にもイスラム圏で二股を推奨などしていーのかしらん？　外国人にはその手のモラルは適応されないのかもしれんが。どちらにせよ知らんおっさんは遠慮したいので、「二股イクナイ」と優等生的お返事。

しかしおっさんは諦めない。次の質問は「帰りはバス？　バスはイマイチでしょー？　タクシーがいいよ！　タクシーならもれなく僕がついてるし」...まだ言うかね？　このおっさんはー？　思わず「一家に一台」なノリで家々の食卓に一人ずつおっさんがいる図を思い浮かべてしまったじゃない。えらくコミカルな絵ではあるけれどもん、やっぱりおっさんはいらねー。穏便にお引取り願うには、と考えあぐねた挙句、「だってバスは安いもの♪」と正直にコクハク。「お金は大切よねっ！　いぇい♪」と言うとさすがに処置なしと思ったかおっさんも苦笑して諦めてくれましたわん...。

今度から韓国人・既婚者で通そうかと思った次第ですわん。